姿勢心配人が本当に心配していること

たたずむ女性_1

姿勢心配人」と名乗る通り、人々の姿勢を心配しています。

でも、「なんで姿勢を心配する必要があるのか」「具体的には何を心配しているのか」。
これらについて、心配人として活動する自分自身の指針として、そして運営するこのサイトの理念として、以下に強く心配している順にランキング形式でまとめておきます。

第1位 : 印象

不良姿勢によって他人にネガティブな印象を持たれていないか心配です。

他人からよく見られたいと思うことは自然なことです。
ただ、姿勢一つでその「よく見られたい」という思いの足を引っ張る可能性があります。

普段から猫背が習慣となっている人は、周囲から「暗い」「弱い」「頼れない」といったネガティブな印象を持たれるし、実際、周囲の猫背姿勢の人に対しこのような印象を持った経験はあるかと思います。

「人にどう思われようと関係ねぇ!」
という風潮も一部ありますが、社会のほとんどは他人とのつながりでできています。
他人とつながるうえで、「どう見られるか」「どう思われるか」を気にすることは大切なこと。

下の図は化粧品会社が「初対面で好印象を抱く外見のポイント」を調査した結果です。

ドクターシーラボ調査_170803
引用:知らない人は「損」をしています!初対面で「得」をするのは “きれいな肌”。好印象を抱く外見のポイントTOP3に“美肌”がランクイン!!-PRtimes

化粧品会社の調査ということで、調査の対象、質問内容が女性向きではありますが、性別問わず姿勢が印象に影響することは納得できます。

印象に大きく影響する姿勢ですが、姿勢による印象改善は一瞬でできます。
要は見た目を良くするということですが、髪型を決めたり、清潔感を出すために細かい箇所をケアしたり、自分に似合う服を選んで着たり、女性であればお化粧したり、どれも時間、手間、お金がかかることです。
一方、姿勢による見た目改善には、時間、手間、お金をかける必要はありません。

印象に大きく影響するのに、こんなにもお手軽に取り組める「外見アップ法」を取り入れないなんてもったいないですよね。
だから姿勢心配人は、心配事のトップにこの【印象】を挙げています。

 

第2位 : 姿勢に関するイメージと知識

印象を良くしようと良い姿勢を心がけているのに、その姿勢が理想的な正しい姿勢ではなく、身体にムリのある姿勢をしていないか、心配です。

この記事にあるように、多くの人が「正しい姿勢=背すじを伸ばす」というイメージを持っている一方、現代の姿勢の専門家や研究者は「背すじを伸ばす=身体に負担の大きい姿勢」と否定していて、世の中の姿勢のイメージと専門家の意見にギャップがあります。

「正しい姿勢=背すじを伸ばした姿勢」のイメージは強烈に根付いているので、姿勢を利用して【印象】だけをコントロールしたいのであれば、印象を良くしたい環境にいる短い時間だけ背すじを伸ばすという作戦は悪くありません。
ただ、その結果身体を痛めたり不快感が残ると、「痛いから、辛いから」という理由で姿勢を正そうとする動機が失われてしまうかもしれません。

また、理想的な正しい姿勢がどんなものかを理解してるとして、常にその姿勢でいれば完璧、ということでもありません。
姿勢の良し悪しに関わらず、同じ姿勢を長時間続けていれば、血流や筋肉の状態が悪くなり身体への負担となります。
つまり、正しい姿勢も万能ではなく、使い分けが大事ということ。

こういった姿勢に関するイメージや知識のアップデートがされていないと、良かれと思ってやっていることが悪い結果へとつながってしまいます。
そんなもったいないことになっていないか、心配なんです。

ちなみに、下の記事は意識的に姿勢を変える時に、知識として備えておいてほしいことを書いています。

 

 

第3位 : 筋肉(死ぬまで姿勢を維持できる筋肉の使用状況)

不良姿勢(特にうつむき姿勢・猫背姿勢)を習慣としている人が、生きている間に自分の姿勢を操作できなくなって、やりたいことができなくなることが心配です。
ザックリ言うと「健康寿命」に対する心配。
具体的に言うと、腹筋をはじめとした姿勢を維持するための筋肉が使えているかどうか心配なんです。

姿勢を自分でコントロールすることは、全ての動作の基本です。
立つ、座る、歩く、物を持つ…意識の有無に関わらず何をするにしても、「姿勢を保つ」という動作ができていないと、こんな風になります。

また、自分の老後の姿勢って心配になりませんか?
背中が丸くなって動きにくそうなお年寄りは、どうしても動きに制限があります。
スーパーに買い物に行くのはもちろん、家事やトイレに立つことでさえ大変そうです。

自分が歳をとった時、なにも制限がない身体の状態を維持していたいですよね。
人生100年が珍しくなくなっていく時代、長生きしたはいいものの、自分の思い通りに動けないなら生きている喜びを味わいきれません。

そもそも、背中が丸くなってしまう大きな原因の一つは筋肉の衰え、特に腹筋の衰えです。
背骨を立たせ支える腹筋の機能が衰えてしまうと、前かがみの姿勢になります。
その状態で生活を続けると、背骨に負担がかかり、圧迫骨折や骨格の変形、そして背中が立ち上がらなくなってしまいます。

筋肉は使わないと衰えていくので、老後に背中を丸くしたくなければ、背骨を支える筋肉を使っていくしかありません。
うつむき姿勢・猫背姿勢では、体幹の筋肉はあまり働かない一方、姿勢を正すこと、良い姿勢を維持するためには、体幹の筋肉の働きが必要ととります。
つまり、意識的に姿勢を操作するということは、意識的に筋肉を使うということ。
その意識が続く限り、姿勢を操作できる筋肉の状態を維持できて、身体の制限にとらわれない生活を送ることができるハズなんですが、その準備ができていない人のことが心配です。

 

第4位 : 心の健康(メンタルヘルス)

不良姿勢が影響する精神面(メンタル)での健康状態が心配です。

「姿勢が悪いとうつ(鬱)になりやすい」とか、「姿勢によって気分が変わったり、元気度が変わったりする」ということが報告された研究がたくさんあります。

また、猫背のようなうつむき姿勢だと、考えや発言がネガティブになるという研究報告も。

つまり、姿勢によってある程度自分の精神状態をコントロールできるということです。

姿勢で精神面にこれだけ影響があることなので、すごく心配しがいのあることなんですが、心配事の順位としては第4位と、それほど高くはありません。
その理由は、もし自分が「最近なんかネガティブな気分」って感じで精神状態に問題があったとして、その改善のために果たして姿勢を利用するかな?と考えた時に、ちょっとイメージしづらかったから。

姿勢をちまちま操作するよりは、無理矢理にでも運動して身体を大きく動かした方が効果的かと思うんです。
もちろん姿勢の効果は研究で明らかになっている通りなんですが、そこは「運動しようよ」が本音です。

あ、でも「良い姿勢でポジティブ・・・」の記事にあるように、意識的に”前向き”な姿勢に身体を操作することによって、メンタルを良好に保って暗い気分にならないように取り組むことは可能です。
なので、生活の中で良い姿勢を取り入れることは、メンタルヘルスにすごく大事です。

 

第5位 : 身体の健康

アレ?【身体の健康】って5位なの?と意外に思われるかもしれませんが、もちろん全然心配していないわけではありません。
当サイトにアップする情報には、下の記事のように身体の健康と関連したものも当然あります。
そして不良姿勢が原因で、背骨まわりの筋肉や靭帯への負担が大きくなることは研究によってわかっていますし、そのせいで腰痛を持っている人はたくさんいます。

また、姿勢が呼吸の質に影響することもわかっていますし、自律神経やホルモンバランスに影響するとも言われています。

理想的な姿勢は、重力に対して最小の負担で身体を立ち上がらせていると考えられていて、理想的な姿勢から遠いほど、身体に対する負担や、身体の機能低下が生じます。

ただ、どんな人でも生活動作にクセがあり、左右差・前後差があるので、完璧な姿勢をしようとしてもどこかに負担が偏ります。

そんな身体の状態で形だけ理想的な姿勢に近づけたところで、負担をカバーするためにどこか別の場所の負担が増える、といったことが起きます。
つまりどんなに追い求めても、完璧な、負担のない姿勢はムリなんです。

どんなに意識しても偏りや負担は生まれるので、その対処には、身体の状態を評価・治療できる医師や治療家など専門家に頼ることがベストだと考えています。

もちろん自分自身で姿勢を意識することで、身体への負担を軽減させることは可能ですが、健康を害する要素の予防や解決になるほどの効果は期待できません。

なので、姿勢心配人としては【身体の健康】をメインの目的として姿勢を心配していません。

【身体の健康】への心配は、あくまで”おまけ”くらいに考えています。
1位の【印象】、3位の【筋肉】、4位の【メンタルヘルス】を心配して姿勢を意識していたら、副作用的に【身体の健康】にもよかった、程度に考えています。

 

番外編:それぞれの心配事が絡まり合う

【印象】【知識】【筋肉】【メンタルヘルス】【身体の健康】。
それぞれの心配事が絡まりあって、負の連鎖に発展することを心配しています。

例えば、

  1. 【知識】がないから良い姿勢と思って意識的に腰を反っていたら腰痛になった。(【身体の健康】)
  2. 腰が痛いからやる気が出ない。(【メンタルヘルス】)
  3. やる気が出ないから印象が悪い。(【印象】)
  4. 腰が痛い(【身体の健康】)し【印象】も【メンタルヘルス】も悪いと外出しなくなり、運動不足で【筋肉】衰える。
  5. さらに良い姿勢できなくなる。
  1. ストレスで【メンタルヘルス】に問題が出る。
  2. 身体の調子も悪くなる(【身体の健康】)。
  3. 身体を動かす気にならず【筋肉】衰える。
  4. 元気のない姿勢によって【印象】悪くなる。
  5. さらに【メンタルヘルス】を害す。

どんな順番の流れであれ、意識して「良い姿勢をする」ことで、これら負の連鎖のブレーキになるはずですが、心配です。

 

結論:姿勢心配人が本当に心配していることは・・・

以上、姿勢心配人が心配している要素を5つ、強く心配している順に並べました。

姿勢を通じて社会とうまくつながるための印象を手に入れたり、死ぬまで姿勢を操作して好きなことができる身体でいようとしたり、心身の健康だったり。

こうやって並べてみると、姿勢心配人はその名の通り姿勢を心配していますが、それはすごく表面的で、本当に心配しているのは姿勢が影響するその先、つまり将来的な人生の質です。

姿勢心配人は、「人はだれでも姿勢を意識することをきっかけに人生の質を良くすることができる」と信じています。
だから、全力で心配して、姿勢の意識をお届けしていきます。