姿勢改善のビフォーアフターを疑うべき理由

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疑い深い男、姿勢心配人です。

姿勢の悪さが気になった時、自分の姿勢を改善したいと思った時、どんな情報をみますか?
「まずはスマートフォンでネット検索!」
これが主流かと思います。

そして、インターネット上には良い姿勢のメリットや悪い姿勢のデメリット、姿勢のために良い商品やサービスなどたくさんの情報が存在します。

そんな中、こんな情報もたくさんあります。
うちの施術を受けたお客様は術後こんなに姿勢が良くなりました!
さらにこのような文言と一緒に、ビフォーアフターの写真がセットで掲載されています。

今回はこのビフォーアフターの写真について書いていきたいと思います。

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姿勢のビフォーアフターに説得力を感じない

Googleで「姿勢 ビフォーアフター」と画像検索すると、たくさんの画像がヒットします。
ご丁寧に線やポイントを使って、あるサービスや施術の結果、ズレが矯正された説明や姿勢が真っすぐになったと説明している画像がたくさんあります。

 

ビフォーアフター検索結果

中には、コレで良い姿勢なの?」「このビフォーの写真って姿勢悪いの?と感じる画像もあり、姿勢心配人としては興味深いです。

興味深くはありますが、私はこれら姿勢に関するビフォーアフター写真に全く説得力を感じません

その理由はただ一つ。
どうせこの瞬間だけでしょ?

 

この瞬間だけと思う理由1

良い姿勢は誰でもできる

再三このブログでお伝えしているように、良い姿勢なんてだいたい誰でもできます。
普段悪い姿勢の人でも、意識すれば自分なりに良い姿勢ができるものです。

それに、姿勢を良くするための施術を受けたうえで、さらに
「結果を写真で撮りますよー」
と言われカメラを向けられたら、人は意識して姿勢を正すものです。

 

やってもらった

姿勢が悪いと自覚している方にお願いして、写真を撮らせていただきました。

普段座っている状態がコチラ。
猫背というほどでもありませんが、テーブルに肘を乗せ体重を預けてしまっている分体幹で身体を支えているという姿ではありません。

悪い姿勢例_1

次にお願いして姿勢良く座ってもらった状態。

 

良い姿勢例_1

 

良い姿勢できてませんか?

細かいところまでチェックされたら、「胸を張り過ぎ」「解剖学的に良い姿勢ではない」と指摘されるかもしれません。
ただ、一般的に悪い姿勢だとは思わない姿勢です。

私はこの人に姿勢に関するアドバイスをしたわけではありません。
ただ、「良い姿勢したください」とお願いしただけです

ご自分で姿勢が気になる方とお話しする機会がありますが、その方々に「良い姿勢、してみてください」とお願いすると、その姿勢が理論的に正しいかどうかは置いといて、今のところお会いした方全員姿勢を正すことはできました。

また、別の例になりますが、

この記事で紹介した実験では、名古屋の小学4年生に「良い姿勢して」「その良い姿勢をしたまま算数の問題解いて」とお願いして、問題の難易度によって姿勢の維持ができるかどうかを検証しています。
つまり小学生でもお願いすればできること。

これらのことより、たいていの方にとっては、ビフォーアフターの写真のように良い姿勢をしてもらうために施術は必要ないと考えられます。
そして姿勢が気になるみなさんの共通課題は「それをどう維持するか」です。

「いや、しかし小学生と数十年猫背を続けた大人とでは話が違う」と思われる方もいるでしょう。
その点は以下でご説明します。

 

この瞬間だけと思う理由2

姿勢改善の結果はすぐにはわからない

よく考えればわかることですが、姿勢矯正の結果はその瞬間だけでは判断できません。

例えば施術から数日後、患者の日常生活の姿勢を何枚か隠し撮りして、それらが良い姿勢であるならば
「お~お宅の施術スゴイですね~良い姿勢になるんだね」
という説得力になると思います。
ただ、それを実行することは現実的ではありません。

カメラが狙ってる

 

姿勢矯正は一時的

姿勢矯正を謳っている多くは整体や整骨院、カイロプラクティックなどの治療院です。
施術内容は各治療院によりますが、マッサージで筋肉のコリをほぐしたり、骨盤を矯正したり、関節の動きをスムーズにする施術が行われ、その結果「姿勢改善します」と謳っています。

正しい姿勢をするために身体のメンテナンスは重要な要素です。
骨格や筋肉の不調があると、客観的に正しい姿勢をしてもどこかに負担が偏ることになりますので、結局不具合の原因になり得ます。
調整をしても完全に偏りのない身体とはいかないでしょうが、負担の軽減は期待できるはずです。

ただ、「身体状態の改善=姿勢がよくなる」というものではありません。
姿勢は日常によって決まりますので、身体のメンテナンスをした後も日常生活の中で悪い姿勢を繰り返されれば、すぐ元の状態に戻ります。

上で少し書いたように、「数十年悪い姿勢を続けた方」にとっても同様です。
施術を受けた後では身体の状態は改善されて、良い姿勢はできるかもしれません。
でも、施術を終えて家に帰った後、数十年間その姿勢を続けてきた生活習慣をガラッと変えることができるかどうかは別の話。
生活習慣を変えやすい身体にはなっているかもしれませんが、それを活かせなければ身体は施術前に元通りです。

つまり姿勢を矯正することを第一目的として通院することは意味のない行為だと言えます。
これは治療行為が行われるサービスだけでなく、姿勢矯正ヨガなど運動療法でも同じことが言えます。

ヨガで姿勢はよくなりません。ヨガをしている時に姿勢が良いだけです。
インストラクターでさえ、スタジオを離れたらだらしない姿勢になる方はいます。
治療院も運動療法も良い姿勢がどんなものかを教えてはくれますが、生活の中でのその継続まで面倒をみてくれるわけではありません
そこは自分次第となります。

姿勢改善のベルトやコルセットも同様です。
そのアイテムを着用していると姿勢の保持に役立ちますが、着けてない時の姿勢は自分次第。

 

他のビフォーアフターは納得できる

【ダイエットに取り組んだビフォーアフター】や【肌の改善に取り組んだビフォーアフター】は、すごく説得力を持った情報になると思います。
これらは、基本的に手間と時間をかけなければ、なかなか良い結果をだすことができない取り組み。
疑い深い私でも納得する材料です。

お腹が気になる女性

ただ、姿勢に関しては何の手間もなくすぐに良く見せることができます。
意識するだけで1秒後には変えることができるのできてしまうのです。

 

まとめ

整体や整骨院などの治療院は身体のメンテナンスのためには非常に価値の高いサービスを提供してくれます。
また、ヨガなどのボディワークや運動療法も、気分転換や、運動不足を解消したいけど激しい運動をしたくない場合にはすごく良質なプログラムです。

ただ、ちゃんと目的に合った内容の情報やサービスを見極めることが重要で、少なくとも姿勢のビフォーアフターには何の意味もないということはご理解いただきたいと思います

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