「姿勢ダイエット」の本当の効果を考えてみた

 

おへそに力入ってますか? 姿勢心配人です。

姿勢を正すだけでダイエットになるという「姿勢ダイエット」「姿勢改善ダイエット」。
芸能人が実践して見事なくびれを披露するなど話題になったりします。

そもそも姿勢を正すと「お腹がへこむ」「代謝がよくなる」と言ったイメージを持っている人は多いようですし、要はただ姿勢を正すだけなので、世にあるたくさんのダイエット法の中でも取り組みやすい方法と言えます。

ただ、

A さん
良い姿勢をするだけで本当にダイエットになるの?

と疑問に思うところはありますよね。

はい、ご察しの通り、良い姿勢をするだけではダイエットにはなりません。
断言します。

ですが、【ダイエットのために姿勢を意識すべき!】だと姿勢心配人は声を大にして言いたい。

「ダイエットにはならないのにダイエットのために姿勢を意識すべき」とは、

もはやコイツ狂ったな

と思われるかもしれませんが、以下で説明していきます。

姿勢ダイエットに効果がない理由

 ※ダイエットについて ダイエットには食事内容や生活習慣の見直しが有効になりますが、ここでは「姿勢」だけに焦点を当てて考えていきます。 

 

ダイエットに必要な要素を満たさない

「よし、姿勢ダイエットしてみよう」と考える人は、日常生活で姿勢が悪いということを自覚されている人だと思います。

そんな人が良い姿勢をするために必要なことが「意識」ですね。
普段やらないことをやろうとするのですから、意識的に身体を「良い姿勢に動かす」必要があります。
お腹や背中の筋肉を使って、意識的に自分の考える「良い姿勢をする」をし、維持します。
その動作は、一種の体幹トレーニングと言ってもいいので、ダイエットになりそうな気はします。

ただ、食事面を無視してダイエットを考えるならば、

  • 筋肉を増やして基礎代謝を上げる
  • 有酸素運動など運動量・時間を増やして消費エネルギーを増やし、体脂肪を減らす

少なくともこのどちらかの要素が必要になります。

 

筋肉は増えない

基礎代謝とは、生きているだけで自然と消費するエネルギーのことで、筋肉量が多いと基礎代謝も多いとされています。
そして筋肉量を増やすには、強い負荷の運動をすることが基本的な考え方です。

ただ、意識的に姿勢を保持する程度の筋肉の使い方では、筋肉が大きくなるほど強い負荷にはなりません。
なので基礎代謝を上げる効果は期待できません。

 

消費エネルギーは大したことない

では、運動量を増やして消費エネルギーを増やすことはどうか。

猫背姿勢では体幹の筋肉の活動が少ないので、猫背姿勢をしているよりは、良い姿勢をしている時の方が筋肉を働かせていることにはなります。
良い姿勢をするだけで筋肉を働かせているんだから、消費エネルギーの増加は期待できそうなもの。

ただ、そもそも運動と言えるほどの「動き」ではないので、体型変化が見えるほどのエネルギー消費にはなりません。

ダイエットにイイと言われる運動の中で、かなり負荷の低いウォーキングでさえ、1時間普段通りのスピードで歩いて200kcal程度(コンビニおにぎり一つ分)の消費です。
1時間歩いてこれだけです。
姿勢良くいるだけでウォーキングより運動量が大きいハズはないので、姿勢ダイエットは効率のいいダイエット法とは言えませんね。

 

やってみればわかる

筋肉だのエネルギーだのと小難しい話はさておき、簡単に想像してみるとわかりやすいと思います。

姿勢の整え方、良い姿勢のチェック方法として「壁立ち」がよく紹介されますよね。
壁に背中をつけて立ち、後頭部やお尻を壁にくっつけて真っすぐな姿勢を確認する方法です。

壁立ちtest_3
今スグできる正しい姿勢を確認する4つの方法

この壁立ちをやったことがある人もない人も想像は難しくないハズです。
やったことがない人は、簡単ですから近くに壁がある人はやってみてください。

そのうえで、自分が運動している時の経験を思い出してみてください。

壁立ちしているだけで筋肉を使ってる感覚があるでしょうか?
身体が熱くなって、エネルギーを消費している感じがするでしょうか?

あるいはイスに良い姿勢で座っている時、脂肪が燃焼するほどエネルギーを消費している感覚はありますか?
運動量の目安は心拍数にも表れますが、座っているだけで心拍数上がりますか?

「ちょっといつもより大きな呼吸になるかな~」くらいは感じるかもしれません。
ただ、多少でも運動経験がある方ならわかるかと思いますが、座っているだけで「今エネルギー使ってるなー」という感覚にはならないですよね。

もし壁立ちや座っているだけで運動している時並みのエネルギーを消費しているのであれば、身体のどこかが悪いと思ったほうがいいです。

 

ダイエットのために姿勢を意識すべき理由

ここまで、姿勢ダイエットにはダイエット効果がないことを説明してきました。
ですがここでもう一度確認しておきます。

【ダイエットのために姿勢を意識すべきです!】

ここからはその理由について説明しますね。

 

意識的に良い姿勢をすることで身体を感じる

『おへそワークス』では、良い姿勢をする時に意識すべき場所は「おへそ」と主張していますが、人によっては背中を意識したり、腰を意識したり、肩甲骨を意識したりするようです。

梅谷ら(2012)は、女子学生1年生71名を対象に、姿勢維持のために気を付ける身体部位について自由記述形式で回答させた。結果は、姿勢維持のために気にしている部位(複数回答)として、背中46、お腹36、肩12、腰10、お尻7、首7、足7、頭2、胸1であった。
出典:和久田佳代.姿勢の整え方:「背すじをのばす」ではなく「腰を立てる」.聖隷クリストファー大学社会福祉学部紀要 = Bulletin of the School of Social Work Seirei Christopher University 14, 50-60, 2016-03-31

どこをどう意識するにしろ、自分の身体を意識し、感じているハズです。
背中や肩など具体的な箇所であったり、「身体をシメよう」「とりあえず胸張っとくか」のようなザックリとした感覚もそうです。

上でも書きましたが、良い姿勢をするためには、自分の意思によって筋肉を動かし、姿勢をコントロールすることが必要です。
文字にすると複雑なことですが、ちょっと動くだけです。

でも、このちょっとした動きを意識的にすることがめっちゃ大事。
良い姿勢をしようと思うたびに、意識的に身体を操作し、感じることになります。

心配人は体幹トレーニングの指導活動をしていますが、「体幹トレーニング」はこの身体を感じるための「体感トレーニング」だと真面目に思っています。
その件については別記事で書きます。

良い姿勢をしようとする機会が多いほど、自分の身体を感じる機会が多くなる。
そして、自分の身体を感じる機会が多いほど、身体を大事にしよう思うきっかけになります。

 

自分の身体を大事にする、とは?

自分の身体を大事にしようなんて、そんなこと常に思ってますけど?

と思われるでしょうが…

ホンマでっか?

自分の身体のために、やったほうがいいことってありますよね?
運動とか、十分な睡眠とか、お菓子を控えたり暴飲暴食をやめるとか。
ほとんど生活習慣に関することですが、それが肥満予防やダイエットにつながることはもはや常識です。

でも、できてますか?

自分の身体のために運動したり、栄養バランスを考えた食事をしたり、お菓子を控えたり、夜更かしをやめたり・・・

やるべきとわかっていても、なかなかできないんですよね、人間って。
めんどくさいんですよね。
それに、そのための時間やお金をかけることができなくて、そのうち忘れてしまったり。

脱・無関心

身体のことはもちろん大事にしているつもりだけど、実は無関心な時間が多いんですよね。
だから、取り組めない人がたくさんいるんです。

なら、無関心ではない時間・機会を増やせばいい。
無関心でいられなくなれば、身体のためになることや、生活習慣の改善に取り組むモチベーションになります。

突発的に「あ、身体大事にしよ」と思って運動することありますよね。
あるいは急に大量のサラダを食べたり。

サラダとパンを手に持つ女性_1

自分の身体に関心が持てた時、そんな行動になります。
その行動が続かない人は、身体に対する関心が頭に降ってくるタイミングが不定期だからです。
なので意識的に身体に関心を持つ機会を増やすことが、生活習慣の改善、ひいてはダイエットの継続につながるんです。

 

良い姿勢をすることが、身体に関心を持つ機会となる

良い姿勢をすることは、その【自分の身体に関心を持つ機会を増やす】という点で優れています。

上に書いた「自分の身体のためにやったほうがいいこと」の、運動や栄養バランスといった生活習慣の改善には、時間やお金や手間がかかります。
早寝早起きでさえ、睡眠時間や自由に使える時間を制限することがストレスになるし、そもそも睡眠時間の調整は寝る時にしかできない。

やらない、できない理由があると、身体に関心を持つ機会は増やしにくいです。

その点、姿勢を正すだけなら思いついた瞬間にできます。
思いつきさえすれば、やらない・できない理由はありません。

「思いつきさえすれば」の点では、『おへそワークス』のLINE@twitterを活用してくだされば、「あっ、姿勢」と気づくきっかけをお届けできます。

そうやって良い姿勢をすることで、ダイエットとして直接の効果はないけど、間接的にダイエットにつながるんです。

 

まとめ:ダイエットしたけりゃまず姿勢から

良い姿勢をするだけではダイエットにはならないけど、意識して良い姿勢をすることで以下のようなダイエットにつながる流れができることを説明してきました。

 自分の姿勢を意識することで身体を大切に考える機会が増える 

 身体を大切にするために運動や食事など生活習慣を考える意識が芽生えてくる 

 ダイエットや肥満予防の生活習慣につながる 

 

巷に広がるダイエット法は、どれもちゃんとやればそれなりに効果はあるものばかりです。
ただ、継続が難しい。
結果がでない最大の理由は方法ではなく、自分の問題です。
まずは良い姿勢から身体を大事にするきっかけを作って、その後いろんな方法で自分の理想的な身体づくりに取り組むことをおすすめします。