「どう座るか」より「いかに座らないか」つまり「立て」

車いすから立ち上がるシニア男性_1

 

どんな姿勢で座ってますか?
姿勢心配人です。

「座って仕事している時、どうしても猫背になる」
「良い姿勢で座りたい」

仕事で長時間座っていると、そんなこと気になったりしますよね。
姿勢に対する意識があるだけかなりマシで、実際は一日のなかに姿勢を気に掛けることなんて0.1秒もないって人もいるかと思いますが。

たまに思い出した時に姿勢を正してみたり、姿勢矯正グッズを使ったり、イスをバランスボールに替えてみたり。
簡単にできる対策はいろいろあるんですけど、姿勢を正してみても、気がつくと忘れてしまっていつもの姿勢に戻っていたり、姿勢改善に効くとされるグッズも、それを使っていれば猫背ができないわけじゃないので、確実な効果があるとは言えません。

じゃあどうしたらいいの?
って思っている方にお伝えできるベストな解決方法が、この記事のタイトルである

「立ちましょう」

です。

そう、イスから立ち上がればいいんです。
座ってるから、良い姿勢でいるにはどう座ればいいかを考えてしまう。

もちろん、立てば猫背ができなくなるかって言われるとそうでもないんですが、立つことのメリットはいろいろあるので、たとえ立っている時の姿勢が悪くても、無意識に猫背で座り続けるよりはマシなようですので、ご紹介します。

立つことのメリット

立ち上がる猫_1

姿勢心配人が情報インプットで頻繁に参考にしていて、様々な研究論文を紹介しているブログでこんな記事があります。

「座りっぱなしが寿命を縮める理由」を描いたインフォグラフィック

座ること自体は悪いことではないんですが、この記事にあるように、座り続けることは健康にとってネガティブであることはよく知られています。

さらに、これまで座って行われてきたことに対して、立って行うとどうなの?って研究もあります。

テキサスA&M大学の報告によると、3つの小学校の計24クラスでスタンディングデスクの効果を実験したところ、子どもたちのBMI値(肥満の指標)が減少したとのこと。
教室でスタンディングディスクを使うことによって子どもたちの健康、認知機能、学業成績が改善するという研究は世界中でされているんですって。

BMI値の減少は、立つことによって運動量が増えたと考えられていて、これは子どもたちの健康にも影響していると言えます。

学業成績については、”ちゃんと座る”ことに意識を向ける必要がなくなったので、勉強に集中できているのではないかと考えられています。
先生がいちいち「ちゃんと座れー」って言う必要がないから、先生による教室管理もうまくいくみたいです。

また、高校生にタスクスキル(時間管理、読解、問題解決、考えを書面に整理するスキル)のテストを行ったところ、スタンディングデスク使用によって結果が良くなったようです。

a&mスタンディングデスク_1
引用:NEW STUDY INDICATES STUDENTS’ COGNITIVE FUNCTIONING IMPROVES WHEN USING STANDING DESKS – Texas A&M Health Science Center

さらに、コールセンター業務でスタンディングデスクを導入したら、生産性が46%上がったとのこと。
他の研究では、スタンディングデスクを使うことによって、座って仕事していた時より1.6時間、作業時間を短縮できたという報告もあります。
(生産性の向上にはデスクに対する慣れが必要らしく、スタンディングデスク導入初月は生産性に差はなく、2ヵ月目以降から差が出たとのこと)

座って行うより立って行うことで得られる効果をまとめると、

  • 肥満防止
  • 集中力アップ
  • 作業能力アップ
  • 生産性アップ

といった感じになります。

 

立つか座るか、選べるとイイ

もちろん、ずっと立っていると疲れます。
疲れた時には座ればいいんです。

a&mスタンディングデスク_2
引用:Standing desks lead to improved bmi in children – Texas A&M university

テキサスA&M大学の検証で使われたスタンディングデスクは、上の写真のようにイスとフットレストがついているので、立って使うことも座って使うこともできるタイプでした。
立つしか選択肢がないわけではないので、気分や体調に合わせて臨機応変に対応できます。
座り続けないってことが大事なんです。

 

「立て」と言われても

「座るより立とう」って考え方自体はそう新しいものではありませんし、スタンディングデスクもそれなりに認知されています。
ただ、職場で導入されているところはまだまだ少数派だと思います。

なので、「立ちましょう」って言われても、「職場で用意されているデスクは立って作業する仕様になってませんよ」って人。
しょうがない、こいつを使いましょう。
今あるデスクの上に置いて、スタンディングデスクの出来上がりです。

「いやーでも、みんな座ってるのに自分だけ立ってたら、他の人の目ざわりになる」って懸念があるという人。
しょうがない、プレゼンしましょう。

「生産性上がるんですよ! 作業時間短くなるんですよ! 運動不足の解消になるんですよ!」

と言いまくって、「だから私は立つ!」宣言を堂々としてください。
そして「みなさんも、さぁっ!」と周囲を引き込んでください。

何だったら会社の決裁権を持つ人に「スタンディングデスク導入を検討してください。生産性46%上がるらしいんで、その経費はすぐペイできますから。投資と思って、ね」
と進言しましょう。

 

まとめ:座り方で悩むくらいなら、立ちましょう

座るのをやめて、立つ。
環境が整っていないと難しいかもしれませんが、メリットはあるので是非やってみてほしいものです。

ただ、冒頭で「たとえ立っている時の姿勢が悪くても、無意識に猫背で座り続けるよりはマシ」と書きましたが、やはり立っている時も姿勢は大事。
おへそ意識しましょう。

どうしても立てない、イスの使用を止められないのであれば、姿勢良く座っていただいて、ちょくちょく立ち上がったりストレッチして身体を動かすことが大事になってきます。
これもおへそで。

最後に、テキサスA&M大学のテストに使われたスタンディングデスクを開発したデザイナーの言葉を紹介しておきます。

“Sit less, move more” 「座ってんと、動きなはれ」