眼球エクササイズが姿勢保持に効果的という研究結果

眼球エクササイズが姿勢保持に効果的という研究結果

 

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姿勢保持には体勢を崩さないためのバランス能力も大切で、神経機能やそれに反応する筋肉による細かい調整が必要です。
筋肉となると、どうしても加齢とともにその機能は低下してくるもので、それ関しては様々な研究で実証されています。

もちろん、筋肉の機能低下に対抗する手段として、「元気なうちから運動してよく動かす」ということは誰もが知っていて、かつ最善策と言えるのですが、やったほうがいいとわかっていても実際に運動に取り掛かれない方がたくさんいるのが実状でしょう。

そんな中、「運動なんてしなくても眼球運動だけで姿勢保持バランスを改善させることができる」という結果が出た研究があるのでご紹介します。

 

眼球運動による姿勢保持バランスの効果を検証

この研究では、65歳以上で補助具や人の助けなしに自立歩行ができる女性104人を対象に、眼球エクササイズの前後で重心の揺れ具合と足の裏の感覚(足底感覚)を測定する実験を行っています。

重心の揺れ具合が身体を安定させて重心を一定に保つバランス能力を、足底感覚が足裏から地面の情報を収集して適切な姿勢がとれるよう処理する能力を測定しているということです。
これらを統合して姿勢保持のバランス能力を評価しています。

検証対象となった2種類の眼球エクササイズの方法は以下の通り。

  • サッケード/サッカードと表記する資料もある(急速性眼球運動)のエクササイズ実施手順
    1. まず準備として、ターゲットとなる点をモニターの中央に表示し、それを2分間見た後30秒間目を閉じる
    2. エクササイズがはじまると、ターゲットの点がモニターの片側に現れ、その後すぐに消える。そして今度は逆側にターゲット点が現れ、また消える。モニターの端から端へ対角線上に現れては消える点を顔をなるべく動かさずに目だけで5分間追う

     

  • パスート(追従眼球運動)のエクササイズ実施手順
    1. まず準備として、ターゲットとなる点をモニターの中央に表示し、それを2分間見た後30秒間目を閉じる
    2. エクササイズがはじまると、ターゲットの点がモニターに現れ、不規則に横方向または垂直方向に移動する。この動くターゲット点を顔をなるべく動かさずに目だけで5分間追う

104名の被験者は52名ずつの2グループに分わけられて実験が行われています。
被験者は重心の測定器の上に立ち、目線1m先にモニターを設置。検証対象の眼球エクササイズの前後で重心の揺れと足底感覚を測定しています。

 

サッケードの方がパスートより効果アリ

この実験では、サッケードとパスート、どちらの運動もバランスと足裏の感覚が改善し、姿勢保持バランスに効果的だという結果となりました。
また、サッケードとパスートだと、サッケードの方がより良い結果を示しています。

この実験の被験者は65歳以上のシニア女性ということで、男女差はあまりないと想像しますが、若い人で同じ実験をするとどんな結果になるのかが気になるところ。
とにかく、眼球エクササイズが姿勢保持にポジティブな効果を期待できるという結果は面白いですね。

 

眼球エクササイズの実施方法

さて、この実験で良い結果が出た眼球エクササイズ2種類、せっかくなので実際にやっていただきたいと思うのですが、実験では目線の1m先にモニターにターゲットとなる点を機械的に一定条件で表示させており、一般人が同じように実施するには無理のある方法です。

ここでは、実際にやろうと思った時に参考となる動画を資料として紹介します。

 

眼球エクササイズの注意点

眼球エクササイズの実施方法を紹介する前に、エクササイズの注意点をお伝えしておきます。

  • 顔を動かさず、なるべく眼球だけを動かす
  • 気分が悪くなったら止める

上で紹介した実験の中では、眼球エクササイズの時間は5分間でした。
この5分という時間は予備実験で眼球を動かし続けても目まいや不快感を起こすことのない時間を導き出し採用したとのこと。
ただ、実際5分間も眼球を動かし続けることはなかなか大変です。
バランス機能を向上させたいのに、がんばり過ぎると結局フラフラになってしまいますので、不快感を感じたところで止めましょう。

 

サッケード(急速性眼球運動)のエクササイズ方法

サッケード眼球運動は、簡単に言うと一方から逆方向へ速い速度で目を動かす眼球運動です。
ちなみにサッケードは速読が上手な人が使う眼球運動だそうです。

実際に取り組む際に参考となる動画を下にご紹介します。

引用:YouTube

動画ではパートナーに色の違うターゲット2つを持ってもらい、ターゲットからもう一方のターゲットへと視線をジャンプさせています。

この動画ではパートナーの手を借りて取り組んでいますが、自分一人でもエクササイズは可能です。
下の動画は一人サッケードバージョンです。

引用:YouTube

自分一人で実施する場合は、ターゲットとなる印を書いた紙を自分の手で目の前に持つか、自分の両手人差し指をターゲットにして行います。

この動画では、目を動かした後に顔ごとターゲットに向ける動きをいれていますが、眼球運動の際はやはり顔は動いていないという点は上で紹介した実験や先に紹介した動画と共通しています。

また、サッケードは急速性眼球運動といっても、眼球をグルングルン速く動かすのではなく、眼球を動かす時は右から左へ一瞬でジャンプするように動かしますが、ターゲットを目で捉えたらしばらく見続ける、ということも両動画で共通していますので、このあたりを注意して実施してみてください。

この動画ではこのエクササイズを「一日3回、一回につき1分やりましょう」と提案していますので、実施時間の参考にしてください。

 

パスート(追従眼球運動)のエクササイズ方法

パスート眼球運動は、ゆっくり動いているターゲットを追いかけるように目を動かす眼球運動です。

実際に取り組む際に参考となる動画を下にご紹介します。

引用:YouTube

こちらも顔を動かさずに実施している様が見て取れます。
また、この動画をターゲットの移動スピードの参考にしてください。

こちらも一人で実施しようと思えば、自分の指を使ったり、適当なターゲットを手にもって動かして行うことは可能です。
あるいは、上の動画を使って行うこともできるでしょう。(女の子と向かい合わせになるのでやりにくいかもしれませんが)

 

まとめ

なかなか運動するモチベーションがもてなかったり、気持ちがあっても重い腰が上がらない…だけども身体はなんとか維持したいというわがままな方にとって、運動しなくても目だけしっかり動かすだけで効果が期待できる眼球エクササイズは、取り組む価値のある対策の一つになるのではないでしょうか?

実際は目だけ動かして姿勢保持バランスを維持しても、姿勢保持に必要な筋肉が衰えてしまっては元も子もないことは明白。
結局は身体を動かす運動も必要にはなってくるのですが、運動するきっかけくらいにはなるかもしれませんね。

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