なぜ【腹筋】が【姿勢】に大事なのか、わかりやすく説明

腹筋と姿勢_2

 

正しい姿勢をするためには腹筋が大事。 猫背解消、正しい姿勢をするための腹筋エクササイズを紹介します

のように、姿勢に関して腹筋の大切さを伝えている情報はたくさんあります。
ただ、腹筋が大事と言われても、「なぜ腹筋が大事なのか」「腹筋が姿勢に対しどんな役割を果たすのか」の部分に触れているものは多くはありません。

ここでは、「姿勢」と「腹筋」の関係をわかりやすく簡単に説明します。

姿勢のメインは背筋、腹筋はサブ

腹筋の話の前に、まずは姿勢を保つための筋肉について確認しておきます。

姿勢は、兎にも角にも「背骨」が主役です。
背骨がなければ、その上の頭や腕を含めた上半身は保持されないので、背骨はまさに上半身の柱。

腹筋と背筋の働き (1)

その柱を起こして立たせる筋肉が、背中側にある筋肉、背筋です。
背筋が働いてはじめて下半身の上に上半身が立ち上がることになるので、姿勢に関しては背筋がメインの筋肉となります。

逆に、上半身を前に倒したり足を前側に上げたりと、主にお腹と下半身を近づける動きで働くのが、お腹側の筋肉である腹筋です。

背筋ゼロ

背筋の力がゼロであれば、背骨が立ち上がらないので、腹筋の力がどれほど強かろうと上半身は立ち上がらず、姿勢は成り立ちません。

姿勢に関して背筋がメインなのに対し、腹筋はサブだということです。

筋肉の働きと姿勢

ではサブの役割である腹筋が、なぜ姿勢で大事とされるのか。
その理由を確認するために、姿勢別で筋肉の働きを見てみましょう。

背筋も腹筋もサボると猫背

悪い姿勢の代名詞とも言える猫背姿勢。
猫背姿勢をしている時は、腹筋や背筋といった体幹の筋活動が低くなります。参考資料

背筋腹筋サボり気味

姿勢を保持するための筋肉のメイン、サブ両方がサボっていると、猫背姿勢だということですね。
この時、上半身を支えているのは筋肉ではなく骨や関節、靭帯で、特に腰あたりへの負担が大きくなります。

背筋だけだと反り腰になる

では腹筋はサボったまま、背筋が頑張るとどうなるでしょう。
背筋だけ頑張っていると、背骨を立ち起こす力が大きすぎて身体が反ってしまう、いわゆる「反り腰」になります。

この反り腰姿勢をしている時は、身体の後ろ側、特に腰回りの筋肉が集中して働き、その疲労が背中や腰の筋肉のダメージとなります。(参考資料

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腹筋で前後のバランスをとる

そこで腹筋の出番です。
背筋だけで頑張って背骨を立てていると、背中の筋肉が疲れて不調の原因になるので、身体の前側にある腹筋が

そんなに引っ張らなくていーよ

と、背筋をサポートしてあげます。

腹筋と背筋のバランス

背筋が頑張って後ろ側に引っ張っていた身体を、腹筋が引っ張り返して真っすぐにするイメージです。

これで背骨を支えるために頑張り過ぎていた背筋を、腹筋が逆側からサポートする形になります。

「姿勢保持には腹筋と背筋をバランス良く使う必要がある」とはこういうことです。

腹筋は背骨と内臓を支える固い壁でもある

腹筋の壁

また、腹筋は背筋とのバランスをとるだけでなく、お腹全体をグルッと壁で囲って内臓を守る働きもあります。
そして内臓を守るための壁となった腹筋は、同時に身体の柱である背骨を支える働きもします。

腹筋でできた壁を使って背骨を安定させることで、頑張り過ぎてしまう背筋をラクにさせて、負荷を軽くしてあげます。

腹筋の役割

ここまででわかるように、姿勢に関する腹筋の役割は、「メインである背筋のサポート」ということです。

腹筋がその役割を果たさないと、身体を痛めてしまうことになります。

やっぱり腹筋を鍛えればいいの?

鍛えても使わなければ飾り

こうみると、姿勢維持のためには腹筋をしっかり鍛えたほうがよさそうに感じます。

ただ、どんなに立派な腹筋を持っていても、使わなければただの飾り。

日常的にトレーニングをしている人でも、猫背ができないわけではありませんから。

上で説明したように、背筋や腹筋の片方、あるいは両方がサボると、猫背姿勢や反り腰姿勢となることから、良い姿勢をするためには、筋肉の大きさや強さよりも使えているかどうかが鍵となります。

言い方を変えれば、腹筋や背筋を鍛えたからと言って良い姿勢になるわけではないということ。

もちろん筋力、筋肉量が多ければよりラクに、長く背骨を支えて姿勢を保つことができますが、スイッチがオフなら発揮される力はゼロです。

大きくて強い筋肉は必要はない

姿勢を維持するための筋肉は腹筋、背筋ともに大きくて強い必要はありません。
子どもの筋力でも姿勢を正すことができますから。

また、日常的に体幹の筋肉を使った姿勢を続けていれば、たとえ年老いても姿勢を保持するための筋力は維持できるので、敢えて鍛える必要はありません。

まとめ

姿勢に対する腹筋の役割は、

  • 背筋とバランスをとって姿勢を前後に調整
  • お腹周りを壁にして背骨を安定させる

これらの働きで背筋や骨格をサポートし、姿勢保持に貢献します。

そして、腹筋にその働きをさせるためには、鍛えることではなく、使うこと。

日常生活の中で意識的に姿勢を操作することで、姿勢保持に必要な体幹の筋肉の衰えを防ぎ、年をとっても活発に活動できる身体の基礎づくりができますので、腹筋をガンガン活用する生活スタイルにしていきましょう。

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