「うつ病予防には良い姿勢とスキップが◎」という研究

「うつ病予防には良い姿勢とスキップが◎」という研究

 

スポンサーリンク

「姿勢が悪いと元気がなくなる」とか、「姿勢が良いと元気そうに見える」ということは一般的で、おそらく多くの方が経験として理解していると思います。

また、「元気」にはうつ病など精神面での健康との関連も深いというイメージがあって、良い姿勢 → 元気 → うつ病予防といった流れができそうだということは、誰もが想像できるかと思います。

この誰もがなんとなくわかっている姿勢と元気・メンタルの関係について、ちゃんと研究室で実験してデータを集めて実証した論文があるのでご紹介します。

姿勢の違いと元気度指数の影響

この論文では、姿勢がエネルギーレベルにどのように影響するのか、そしてその影響がどううつ病と関係するのかを調査しています。
(エネルギーレベルというのは、「今どれくらい元気か」を示す元気度指数みたいに解釈しました)

実験に参加したのは男女110名の学生。

実験方法は

  1. 実験前
  2. うつむき姿勢で2、3分間歩いた後
  3. スキップで2、3分間動いた後

の3回にわたって元気度指数を10段階で自己評価してもらい、歩き方の姿勢の違いと元気度指数の違いを検証しています。

スキップとうつむき歩行元気指数
引用:Erik Peper and I-Mei Lin (2012) Increase or Decrease Depression: How Body Postures Influence Your Energy Level. Biofeedback: Fall 2012, Vol. 40, No. 3, pp. 125-130.

結果は上図の通り、うつむき姿勢歩行(Slouch)後は元気度指数を減少させ、スキップ動作(Cross crawl)後は元気度指数を上昇させました。(Preは実験前)

また、実験に参加した学生がスキップ運動後のコメントで、「よりエネルギッシュ」「幸せ」「ポジティブ」「子ども時代の幸せな記憶を思い出した」と報告しています。

一方うつむき歩行後のコメントでは、「悲しい」「孤独」「孤立」「眠たい」「とにかく座りたい」「ゾンビのような気分」と報告しています。

想像通りの結果ですね。

 

うつ病との関係

この研究では実験前に過去数年におけるうつ病レベルを自己評価させていて、被験者が慢性のうつ病かどうか、どの程度うつの症状を感じているかを確認しています。

そのうえで、うつ病レベルと動作の違い(うつむき姿勢とスキップ)による元気度指数の関連も調査していて、その結果

  • うつ病レベルの高い(つまり慢性的にうつ病っぽい人)は、実験前の元気度指数が低い傾向にあった
  • うつ病レベルの高い(つまり慢性的にうつ病っぽい人)は、うつむき歩行後に元気度指数が減少した
  • うつ病レベルの低い人(うつ病の心配が少ない人)は、うつむき歩行後も元気度指数は変わらなかった
  • うつ病レベルに関係なく、スキップ後は元気度指数が上昇した

要は、うつ病の自覚がない元気な人はどんな姿勢でも問題ない。
一方、今自分は元気がなくてうつ病かも?と感じている人は、うつむき姿勢で歩くと余計元気がなくなるからスキップした方がいいですよ、という結果です。

 

スキップ??

研究者曰く、

スキップは手を空に向けて高く上げ目線も上がるので、うつむき姿勢より元気な気分になる。
また、スキップはうつむき姿勢よりも心拍数が上昇するので、うつ病の治療で行われる心拍変動トレーニングと同じ効果が期待できる

とのこと。

スキップとうつむき歩行_2
引用:Erik Peper and I-Mei Lin (2012) Increase or Decrease Depression: How Body Postures Influence Your Energy Level. Biofeedback: Fall 2012, Vol. 40, No. 3, pp. 125-130.

そう、この研究で比較しているのが「うつむき姿勢での歩行」と「スキップ運動」。
この2つは運動内容としての差が大きいので、この実験によって単純に「姿勢」の違いが元気度指数に影響するかどうかを語るには微妙なところです。

「直立姿勢での歩行」による検証があればよりおもしろいのですが、研究者の言うところの「心拍数」に関しては「うつむき姿勢での歩行」と大きく変わらないことが予想されるので、心拍数が影響するうつ病対策としての効果は期待できないかもしれません。
元気度指数に影響すると研究者が言っている目線に関しては、スキップほどではないにしろうつむき姿勢よりは高くなるとは思うので、直立姿勢での歩行が元気度指数の上昇に期待できるかもしれませんが、この論文だけでは何とも言えません。

少なくともこの論文から言えることは、

  • うつむき姿勢だとドンドン元気がなくなってゾンビな気分になるよ
  • 元気がない時はスキップしましょう!

といったところでしょう。

 

うつ病と姿勢の関連は高そう

また、研究者は

今回の研究で、過去にうつ病を発症した人(またはその可能性のある人)は、姿勢に応じて元気度指数が密かに増減してる可能性があることが見えてきました。
そして発症時に元気がなくなっていく感覚を経験しているので、うつむき姿勢で元気がない気分になると、うつ発症時の記憶が呼び起こされる傾向があります。

また、別の研究では前かがみになった崩れた姿勢が、「絶望」「無力」「ネガティブな記憶」を感じると述べていて、今回の研究ではうつむき姿勢が元気度指数を減少させています。
このことからテレビやスマホ、パソコンの前で前かがみ姿勢でいることは、うつ病の原因となり得るので、
身体の姿勢を変えて運動をさせることによって、その気分を変えてあげるべきです。

と言っています。

つまり、うつ病を発症したと感じたら姿勢に気をつけた方がいいよ、ということですね。

スキップとうつむき歩行_3
引用:Erik Peper and I-Mei Lin (2012) Increase or Decrease Depression: How Body Postures Influence Your Energy Level. Biofeedback: Fall 2012, Vol. 40, No. 3, pp. 125-130.

 

うつになりたくなかったらスキップしましょう!

最後にもう一つ、実験に参加した学生のコメントを紹介します。

「私はうつむき姿勢でゆっくり歩いていた時、気持ちが落ち込んでいくのを感じました。
そして、いつもこんな感じで歩いていることに気づいたんです。
私は歩く姿勢を変える必要があると本気で思いました。
実験でスキップをした時、いつもよりエネルギーを感じたんです。
そしてすぐに幸せと自由を感じたんです。
自然と笑顔になっていました。」
-実験参加の学生

だそうです。
上でも書いたようにこの研究では「直立姿勢での歩行」については何も言えないので、とりあえずスキップしましょうか。

スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

姿勢を良くするLINE@やってます

「あ、姿勢」

そんな気づきのきっかけとなる『おへそと姿勢のお話』をはじめとした記事更新のお知らせを、LINE@で配信しています。

  • 姿勢を意識する機会①【『おへそワークス』からの通知】
  • 姿勢を意識する機会②【更新された記事を読む】

ほぼ毎日更新していますので、最低でも一日に一度は姿勢を意識する機会となります。
ついつい忘れがちな姿勢への意識を『おへそワークス』がLINEで呼び起こします。

 

友だち追加


LINE@の詳細ページへ