「良い姿勢でポジティブは」本当 実験内容を含めて解説

 

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人は顔で感情を表したり判断することが多いですが、「肩を落とす」「膝を抱える」など感情を表す身体表現があるように、身体姿勢も表情と同様に感情を表すことは経験として誰もがご存知かと思います。

当サイトでは以前、姿勢とうつ病に関する記事を投稿しています。

そちらも感情に関わる内容ではありましたが、メインの評価対象はエネルギー(元気)でした。

今回はより具体的に姿勢と感情・メンタル面への影響を調査した論文がありますので、その実験内容を含めてご紹介します。

座っている時の姿勢の違いによって感じるストレスの違いを検証

机に突っ伏して寝る労働者_1

この実験はニュージーランドのオークランド大学で行われたもので、18歳から67歳の健康な男女74名を対象としています。

被験者は良い姿勢で座るグループと猫背姿勢で座るグループの2つに分けられ、その姿勢を維持している30分の間に様々なテストやアンケート調査を行うという実験方法です。
検証する内容は、姿勢の違いによるストレス、気分、自尊心、不安度などを過去の研究から得られた調査項目を用いて評価。
また、肩と頭に印をつけてビデオで撮影し実験中の頭部の角度を測定するほか、血圧と心拍数も同時に測定されていました。

 

結果は意外性のないものに

結果は

  • 良い姿勢グループは猫背グループに比べてより自尊心を保ち、良い気分で、ネガティブな気分や不安の少ない状態だった
  • 猫背グループはスピーチ課題でネガティブなワードをたくさん使い、ポジティブな言葉の使用は少なかった
  • 良い姿勢グループはストレス度をテストしている時に血圧の上昇や心拍数が猫背姿勢に比べて有意に高く、覚醒状態にあった

といったものでした。

総じて良い姿勢グループは猫背姿勢に比べてポジティブな結果がでていて、「姿勢良く座ることは、ストレス対策のシンプルな戦略になり得ます」と研究者はまとめてます。

この結果だけみると、意外性のないロのまったくおもしろくない実験です。
「そりゃ良い姿勢で座るのと猫背で座るのでは気分が違ってくるのは当然」と、通説通り誰もが想像できる結果だと言えます。
もちろん、実験でその通説に根拠を生み出したという点は素晴らしいですが。

ただ、この実験の内容をみると、想像するほど単純・簡単に出た結果ではなかったようです。

 

実験環境がなかなかのストレス

鎖でつながれるイメージ_1

ただ単に指定された姿勢でイスに座ってアンケートに答えただけの実験ならではなく、それなりにストレスを感じる環境が用意されていたようです。

まず、被験者はそれぞれ良い姿勢と猫背姿勢でイスに座るのですが、姿勢が崩れないように理学療法用のテープで固定されて実験に参加しています。
実験時の写真などは確認できていないのですが、30分間姿勢を保持するためのテープということで、両グループともそれなりにしっかりと固定されていたと想像でき、これはなかなかのストレス環境です。
その中で「今の気分はどうですか?」のようななアンケートを調査に答えた結果、姿勢別で気分に有意な差が出ているので、姿勢の与えるメンタル面の影響はそれなりに強烈だということが考えられます。

また、ストレス具合を測定するテストでは、読み上げ課題やスピーチ課題が課せられており、このスピーチ課題では「最もよくできた人には200ドルの商品券あげます」と言ってやる気を起こさせたようです。
この状況、なかなか本気になりますよね。
実際は話す内容はどうでもいいらしく、話した単語の数や、話している中で出てきた単語がどのような気分を表しているのかを評価されていたよう。
200ドルの商品券を誰かがゲットできたかどうかは不明ですが、話す内容がどうでもよかったのであれば内容評価はされず、おそらく誰もらえなかったでしょうね。

このように、この実験では良い姿勢と猫背姿勢、どちらのグループにいたとしてもストレスを感じる環境の中で得られた結果として「良い姿勢→ポジティブ」「猫背姿勢→ネガティブ」という差が出ています。
単純に姿勢別でイスに座らせて検証したものよりは、姿勢の違いが与えるメンタルへの影響を調べる方法として信頼できる実験かと思います。

 

まとめ

よく「姿勢を正すことはキツくて続かない」と思われがちですが、この結果を見ると姿勢を正すことはメンタル面でポジティブな要素が目立ちます。

程度にもよるでしょうが、身体にテープを巻きつけてでも良い姿勢をした方が得られるメリットが多いようなので、本気で姿勢を心配される方はテープで固定するなど多少無理にでも姿勢良くすることを検討してもいいのかもしれません。
テープでなくても、市販の姿勢矯正グッズでもいいとは思いますが。

「良い姿勢でポジティブは」本当 実験内容を含めて解説

この点は、無理にでも笑った方がハッピーになれるといった説と同様考え方とも言えそうです。

能動的にせよ受動的にせよ、「笑顔」を作ることは良い感情を引き起こすことにつながるということである。
引用:守 秀子. 笑う門には福来る 表情フィードバック仮説とその実験的検証. 文化学園長野専門学校研究紀要 = Bulletin of Bunka Gakuen Nagano Technical College / 文化学園長野専門学校 編.. 5:2013. 61-66 ISSN 2186-2125

とあるように、意識的な行動によって感情をポジティブにできる可能性があるので、「無理にでもやる」ことは効果が期待できます。
「笑顔」に関しては逆説もあります

ただ、この実験で検証されているのは30分間姿勢を保持して座る中でのメンタル面への影響です。
良い姿勢だろうが悪い姿勢だろうが、より長い時間同じ姿勢を続けていると身体への負担や不快感が気になるところ。不快感があればメンタル面への影響も考えられます。
例え「テープで姿勢固定」を採用したとしても、途中ストレッチなど身体を動かす対策はしたほうがよさそうです。

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