名物審判の大声メッセージ / おへそと姿勢の物語

名物審判の大声メッセージ

 

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 ※このお話は、読者がおへそ意識や姿勢に対する意識を思い出すためのきっかけとなるように書かれたフィクションです。 

 
「ッットゥライィィッバッチャーアゥゥッッッ!!」

バッターボックスに立つ選手が可愛そうになるくらい大声でアウトを宣告する審判。
三振がおこると、この野球場のどこにいても聞こえるその声は、地元の野球関係者にとって知らない者はいない。

ピッチャーをやる選手としてはこの声を聞くために一生懸命バッターと勝負するし、あるバッターはこの声を聞きたいがためにわざと三振をしたことがあるとかないとか。

そんな名物審判のことを地域のフリーペーパーの記事にしようと取材をお願いし、あの声の秘密や、野球の審判として活動する際に心掛けていることを聞いた。

 

名物審判の語り

審判ってね、野球を見る側なのね。それでルール通り試合を進めることを助けるわけだ。
ただ、「野球」だけを見てるわけじゃなくて「野球をしている人」を見るんだ。
誰よりも近くで頑張ってる選手たちのプレーを見るから、こっちも気持ちが入ってきてね。
審判やりだしてから段々声が大きくなっていっちゃったんだよ。

野球の試合の様子

長年やってるとね、昔この球場でプレーしたことがあるって人が大人になって審判としてこの球場に戻ってきて、私に挨拶してくれるんですよ。「あの時はどーも」って。
そーゆーのが嬉しくてね。みんなの思い出に残るといいなって思いで、ついつい大きい声出しちゃうんだよね。

でもね、最近ちょっと考え方が変わってね、違う意味で大きい声を出すようにしてるんだよ。
今の世の中、やれケータイだスマホだパソコンだって、みんな下ばっか見てるでしょ?
草野球の大会なんかだと選手だってベンチでケータイみてるんだよ。

あとさ、ベンチにドカッと座って、足組んで偉そうにしてる監督やコーチもいるんだけど、あーゆう姿勢の悪い人もさ、昔からたくさんいたんだけど、年取っていくうちになーんか気になるようになっちゃって。

大人がさ、頑張ってる子どもの前で見せる姿勢じゃないよって思うんだわ。

だからね、試合中に「アウト」って声出す時、選手に言いつつも実はその向こうのベンチにいる人に向かって「アンタの姿勢がアウト~~!」って言ってるんだよ。
いつもじゃないよ、たまにね。
三振の時の「ストライクバッターアウト」ってのも、早口で「ッシセゥー(姿勢)ッッタ―アウッ」って言って
ベンチに向かって指刺したりしてね。ヘッヘッヘッ

アウト

最初は一人でそんなこと思いながら叫んでたんだけどね、ちょっと前に審判仲間にポロッとその話したら、なんか彼も気に入っちゃったみたいで。
今何人か同じようなことやってるみたいよ。

あんまりあからさまにやったら、プレーしてる選手たちに悪いし、言われた方も気分よくないだろうから、この話あんまりしたくなかったんだけどね。
この取材は機会だし、今回話しちゃった。
これでちょっとでも姿勢の悪い人が少なくなりゃいいね。

 

 

取材後

誰よりも近くで野球を見ている人が、野球を通して誰よりも大きな声で伝えるメッセージ。

この声の真意を知っている人は少ないが、この取材を通して名物審判からメッセージのバトンを受け取った。
この記事は地域のフリーペーパーに掲載されるもの。
影響力は大きくはないが、彼の大きな声をさらに大きくする拡声器の役目くらいにはなるだろう。

そんなことを考えながら、編集作業中の私も背すじを伸ばした。

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