運転する女 / おへそと姿勢のお話

運転する女

 

 ※このお話は、読者がおへそ意識や姿勢に対する意識を思い出すためのきっかけとなるように書かれたフィクションです。 

 

女は走っていた

いや、車を走らせていた

教官という、心強い味方を隣に座らせて

女の手は、少し汗ばんでいた

周囲を警戒し、走り続けていた

決して速くはない

むしろ遅い

まさに、おそるおそる

そう、女はビビっていた

しかしある瞬間、女は目覚めた

警戒して動き続けていた目が、ある人物をとらえた時だ

背中を丸め、スマホに夢中になりながら歩いていたのがその人物

女は一変した

顔、言葉遣い、そして運転

全てが変わった

そして言った「突っ込むぞ」

狙いは明らかに目についた不良姿勢の人物

 

隣の教官は何も言わない

ただ、教官はペンを手元の紙に走らせた

「不合格」